第6章 新たな旅
「じゃあ、大丈夫だと思うけど一応。私達はあくまで尋ね人だから、他人に容易くばらしたりしないでね」
ゴ「うん」
返事を確認し、きくとお互いに頷くと自分のフードを外した
「多分…特に何の変哲もない顔だけど…」
二人にぱっちりとした目で見られて恥ずかしくなり、付け足した
ゴ「ううん、凄く可愛いよ!!」
そ、そんな自信満々に言われても…
き「当たり前だろう、お姉ちゃんの美貌は世界一なんだから」
うん、その会話は二人に任せて大丈夫なようだ
ゴ「ね?キルアもそう思うよね?」
キ「……」
ゴ「ねーキルアってば」
キ「あ、ああ//」
「まあ、変に思われないでよかった。
これからは私達の事は名前で呼んでいいから。これを機に私も敬語を外すよ」
ゴ「うん!
俺、今まで女の子の友達出来た事なかったから、初めてが二人でよかった!
改めてよろしく、さくらんぼ!」
―――
キルアside
初めて、視線が合った。
妹が短い茶髪なのに対してさくらんぼは長く、たおやかな黒髪がフードから垂れ下がる
右目は眼帯をしていたが、分けた前髪から覗くあさぎ色の瞳は悲し気な雰囲気を物語っていた。
でも、俺はその悲愁さが何故か綺麗だと思ってしまった
やっぱり、女の子なんだな…
キ「ッ…!///」
自分でも柄にない事を思って顔を赤らめる。やべー、ゴン達に見えてないかな…