第5章 塀の先には…
「とりあえずみんなと合流したいな」
キ「あー確か執事室にいるって…
キキョ「キル、何をしているの。その子を連れて独房へ戻りなさい」
キルア君は一瞬”面倒くさい奴が来た”という顔をした。ひるまずに続ける
キ「やだね、俺等行くよ」
キキョ「キルア!怪物を野に放つつもり!!?」
キ「………
退けよ」
それっきりキキョウさん何も言わなくなってしまった。手を引かれながらそのまま歩き続ける
キ「……何だよ」
「いや、会話する時はツンデレなのに守るって時はいっちょ前にかっこいいんだなあ…って」
キ「はあっ!?ばっかじゃねーの!!///」
さっきの言葉も…庇ってくれた事を私は知ってる
その内に執事室の裏口が見えてきた。キルア君はゴン君の名前を呼びながら一目散に駆けて行った
き「お姉ちゃん!お帰りなさい!!」
「ただいま」
き「もう死んだかと思った…」
「言ったでしょ?ちゃんと帰ってくるって」
き「いや私が」
「貴方が!?(汗」
ク「ビオラ…って今はさくらんぼか」
レ「ゴンもお前がいない間心配してたぜ?」
「皆さん……まずは、すみませんでした。余計にややこしくなってしまいましたね」
謝る私に苦笑いを浮かべる二人
「それと……
私がキノイチの人間だと聞いて、どう思いましたか?」
レ「どうって…」
「気持ち悪いと思いましたか?友達なんて辞めようって思いましたか?早く通報してしまえばよかったと思いましたか?
ずっとそのことが気になっていたんです」
私は知っている。この人達は真っ直ぐ聞けば真っ直ぐした答えが返ってくることを
ク「………
初めは、驚いたが
どこの家系であろうと、今までの君は紛れもない一人の少女だったな」
レ「よく考えてみれば、当の本人がいる目の前で懸賞金なんかの話されたっていい気持ちはしないわな。すまん!」
これからも友達でいてくれる。そのことが聞けるだけで十分だった
「これからは…好きに呼んでください」
ク「え、でも名前…」
「そのくらいで捕まる程やわじゃないです」
私を労わってくれた初めての友達。
私が大事にしていきたいな。
任務達成
ハンターライセンスを取得
取得したタカラ
根性、自責、慕愛
”友達”という存在にアップグレードの効果見込みアリ
要検討
セーブしますか?