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タカラサガシ【キルア】

第4章 壁と黒い影


私に指さされたことに気付いたのか、皆が一斉にこちらを見た
キ「…ビオラ…?」


レ「はあ?テメェどういう意味だ!」

き「お姉ちゃん…!汗が…」

みんなからの怪訝そうな視線に耐えられなくなって、私は最低な言葉を放った















「どうして貴方も同じことを言うの?」


き「え」


「私は友達になんかなっちゃダメなの!私と一緒にいればみんなが汚れちゃうから…!

私は穢れている……神様から愛されなかった子供だから…

駄目なの、駄目なの、駄目なの駄目なの駄目なの…」



がくりと膝を付くと背中に何人かの手の平の体温が感じられた。

ああ、また迷惑かけちゃったな…










ギ「だってさ、少しはあの子を見習ったら?」


キ「ッ…」








レ「おいキルア!!!」




言葉を飛ばしたのはレオリオさんだった




司会者「先程も言いましたが…」
レ「わあってるよ!手出さなきゃいいんだろ?


ビオラもよぉく聞いとけ!!
兄貴だか何だか知らねえがよ!あいつらはもう友達になってんだよ!



ゴンとビオラ友達になりたいだぁ!?








お前らとっくにダチ同志だろうがぁ!!!!」







「…」






ギ「え?そうなの?」
レ「あたぼうよ!!」


ギ「うーん困ったな…もうそっちは友達だって思ってるのか…






そうだ、ゴンとビオラを殺そう!」




この場に一瞬の激動が奔る。


ギ「そっちは面倒くさそうだからやっぱ先にゴンを…」



そういいながらコツコツとゴン君が運ばれた出口へ向かうギタラクル。

危険を察知したみんなが一斉に出入口を拘束した。しかし、私は脚が動かなかった


ギ「うーん困ったなぁ…今ここで俺がみんなを殺しちゃったら俺が失格ってことになるよね……今回は仕事柄でこの資格は持っておきたいんだけど…


うん、じゃあ試合に勝ってから、ゴンを殺そう!」


ク「!!」

ギ「それならOKな筈でしょ?」

ネ「……ふむ、ルール上は問題ない」





ギ「聞いたかい?キル。お前がここで勝たなきゃ、ゴンが殺されることになる。


けどお前にはできない。

”不利な相手とは戦うな”
俺が口酸っぱく何度も言ったよね?」









”何も思うな、考えるな、お前は命令に従っていればいい”
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