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タカラサガシ【キルア】

第3章 1つ目のタカラ


ハンゾーは腕が折れて苦しんでいるゴン君の目の前で指二本で逆立ちをし始めた

ハ「俺は6歳から忍者としての訓練をしている。お前くらいの年になれば殺しもした。」


『殺しの経歴なんて自慢できることじゃないけどな…』

ハ「もうこれで分かっただろう。お前じゃ俺には勝てねえ。降参しろ!」










((ドカッ






「あ」


いつの間にか復活したゴン君に蹴り飛ばされた

ゴ「長いお喋りのお蔭で痛みがましになったぞ…」

レ「いけ!ゴン!!そのままなぶり殺すのじゃぁぁー!!」
ク「それじゃ反則だよ、レオリオ…」


リングの様子を見るとハンゾーが静かに立ち上がる


ハ「…わざとやったんだがな」
レ「嘘つけ!!」

鼻から血を垂らし、若干涙目で痛みに耐えている顔を見るととても説得力がない…
しかし彼は再び形成を立て直しゴン君に襲い掛かる

ハ「分かってねえな…これは我慢やお遊びじゃないんだ」

そう言って手首から刃物を取り出し、彼の眉間へ向けた

ハ「最後の忠告だ。次は脚を切る。
降参しろ」


ゴ「いやだ」


余りにもはっきりと、目の前の武器にも物怖じしない様子と返事にハンゾーは一種の恐怖を覚え冷汗を垂らす


ハ「退かなきゃ死ぬんだぜ?お前はまだ若いから見込みがある!来年また頑張ればいいだろ!?」

ゴ「うん。

けど、ここで退いたらきっと親父には二度と会えない気がする」


これは…

きっと誰が言っても動かないだろうな…


それをハンゾーも悟ったのか、刃物をしまい「参った」と口にした

「勝者ゴン選手!」


司会者の宣言に、ほっとしたのも束の間ゴン君の言葉に唖然とした



ゴ「え、もう終わりなの?」

ハ「何言ってんだ、どっちかが退かなきゃ終わらないってのに。俺は次の試合で勝てばいい」

ゴ「だってそっちも退きたくないんでしょ?何か別の方法を探そうよ」

ハ「……つまりなんだ?
お互いに戦わず穏便に勝利できるようにしよう、と?」


ゴ「うん!」


ハ「バカヤロー!!!」((バコーン

ゴン君の明るい笑顔に堪忍袋の緒が切れたらしくハンゾーにぶっ飛ばされた

「…(汗」

そのまま病室に運ばれるゴン君のを見ながら私も呆れた
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