第2章 出会いと疑いと
「なんで…そう思うの?」
少年は気迫を変えて言う。その圧に一瞬飲み込まれそうになった。まずい、怪しまれたか?
「新人潰しのトンパの話を聞いたことがあるんです。私たちみたいな人を目当てに邪魔をしてくるようで…しかもあのジュース戦法ずっと変えていないらしいですよ」
とはいえさっき盗み聞きした話だけど
「…ふーん
まあいいや。俺、毒効かないし」
「え?は、はぁ…」
そんな人いるんだ…
「けど、毒より尿の方が心配ですけどね。そんなにいっぱい飲んで」
((ブッッ
「あ、大丈夫ですか!?ハンカチ…」
いきなり彼はけらけらと笑いだした
「あんたッ…ホントに女かよ!www」
「女っ気ないですかね?」
「あー腹いてーww
俺、キルア。お前名前は?」
「…………ビオラ覚えたかったら覚えてください」
1度考えた、事情上別名を使うことにした
キ「覚えたかったらって…」
「いつもう一度会えるか分かりませんし、ここはハンター試験ですよ。いつ命が摘み取られるか分からない…」
キ「確かにな…その気持ちなんとなく分かるかも」
あなた/お前からは同じ匂いがする
ジリリリリ
「あ、始まるみたいですね」
キ「ああ、頑張れよ」
そう言うとキルア君…は走って行ってしまった
き「お姉ちゃん誰あの変態」
「人をその位で変態呼ばわりしないの。それよりももう始まるよ」
みると、ベルを持った試験管さんが立っている
「只今を持ちましてハンター試験を開始致します。ご存知の通りこの試験では自分の力を見誤ったりすると最悪死ぬこともあります。今から辞退する方はエレベーターへ直ちにお戻り下さい」
ザッ
「全員参加ですね」
について行くと心做しか全体のスピードが早くなっていく
「あれ?」
き「お姉ちゃん、前の人たちが走り始めた!」
サ「申し遅れました。私、試験管を務めるサトツと申します。これから皆様を2次試験会場へ案内します」
き「つまり…」
「もう試験は始まってる!」
第一試験はサトツさんに何があってもついて行くこと。ルールは単純でわかりやすいからいいけど…
「ゴールが分からないのは厄介だな…
もう少し前に行こう」
き「おっけ☆」