第3章 1つ目のタカラ
リ「さて、まずは合格おめでとうと言っておこうか…紹介が遅れたがこの試験の監督官をしたリッポーだ。君たちの行動は全てカメラで見させて貰ったよ。中には奇抜な方法で下へ来た者もいたがね」
試験官がこっちを見てるから私達のことか
「条件には当てはまっている筈ですが?」
リ「ああ、君たちもきちんと合格にしてある」
当たり前でしょ?言われていないことで不合格になるなんて御免だし、ハンター協会はそんな生ぬるいやり方しないだろうしね
リ「では第4次試験に当たり君たちにはクジを引いてもらう。
決めるのは、狩る者と狩られる者」
「?」
クジは合格順に引いていった。私は18番
リ「その番号に書かれているのは君たちが狩るべき人物。ナンバープレートの番号だ。
相手のプレートで3点、自分のプレートで3点、他人のプレートを1点とする。合格に必要なのは6点!君たちは第4次試験で1週間の内に6点分のナンバープレートを集めて貰う」
「……」
ザザァ…
第4次試験に向かうべく、私達は船の上にいた
「やってしまった…」
全然他の人の番号覚えてない。試験前になんか怪しいと踏み込んだ癖にこのザマ…自分で笑えてくる
「ははっ」
き「お、お姉ちゃん?」
まあ仕方ない。どうせみんなも同じだ。着いたら地道に探そう
き「お、お姉ちゃん!海!うみ見えるよ!」
きくが私に気を使ってくれた。当たり前だよ、船の上にいるんだもん
と言いつつも目を向けると真っ青な海が光を浴びてキラキラ光ってる。水平線がどこまでも続いていて不思議な気分になる。私達こんな遠くまで来たんだ
「ピンキー、日本に帰りたい?」
き「………正直どっちでもいい。母国は好きだけどそこまで執着してる訳じゃないし。
お姉ちゃんがなんで今も逃げ続けてるのか分からないけど私はお姉ちゃんを信じてるよ。そうじゃなきゃ、あの時あのまま朝まで寝てたよ」
「ふふふ、貴方らしいね」
船は揺れ、私の知らない地へと連れていく