第2章 出会いと疑いと
「いいな、あの瞳…私も欲しい」(ボソッ)
(大丈夫か?大分疲れてんだろ?)
『!藤…』
私の中のもう1人の私。それが藤。好戦的で口も悪い、私とは真逆の性格だが私には協力的な人物である。
藤(しかし、バカだなこいつ。おい、いいのかさくらんぼ?俺を使わなくて。あの時だって俺に変われば瞬殺…)
『かもね…でも試したかったの。この世界は1歩足を踏み外したら大変なことになっちゃう場所だから…強者のレベルっていうのは知りたかったの。それにゴン君のことバカにするの辞めてくれる?』
藤(珍しい。何?お前に足りないモノ?)
『うん、だと思う。根性って感情みたい』
藤(良かったな。新しいタカラが見つかって)
ーー
補足
2次試験のときにさくらんぼにうごめいていたものは藤です。本来、2人は意思疎通が可能ですが、時には予告なしに現れる時もあります。基本的に主導権を握っているのはさくらんぼちゃんです。藤が表に出ているときはさくらんぼちゃんは昏睡状態になりますがさくらんぼちゃんが表に出ているときは藤との会話は可能です。
こんがらがったかも知れません。すみません。
二重人格とか好きなんですよ( ᐛ )ヘヘッ