第2章 出会いと疑いと
ゴン君はまだボールを追っている。あれからどれくらい経ったんだろう。そろそろ眠くなってきた
「ふぁ…」
私がひとつあくびをした時事は動いた
ガンッ
「!(ビクッ)」
ゴン君がネテロ会長の土手っ腹に頭突きした。半分痛そう
ゴ「もう1発!」
何をするつもりなんだろう。とても動きが単調
ネ「逃げちゃえ!」
「あ…」
呆気にとられているとゴン君がそのまま壁まで突っ込んだ
((ガ〜ン
「ご、ゴン君大丈夫?」
ゴ「((ガバッ」
「!?」『頭!血!血ぃ!』
ゴ「今右手使ったでしょ?」(にいっ)
ネ「え、ああ」
ゴ「やったー!勝ったー!」
『主旨変わってるけどね…(汗)』
ゴン君は倒れて直ぐに寝てしまった。私はおでこの傷を治しブランケットをかける
『ねえ、ゴン君。勝ち目なんてなかったんでしょ?勝つプランも考えてなかったんでしょ?』
『なら…どうして貴方の目はあの時…こんな状況下で
キラキラしていたの?』
私は四人がかりでも取れなかったときはもう自分ではどうしようもないと思った。
「不利な相手とは戦うな」私の体に叩き込まれている本能。私はふとキルア君に渡されたハンドタオルに目を落とした。あの時、諦めていた私達は…いい意味で言ったら判断が早い。悪い意味で言ったら…
「諦めが早い…か…」
人は自分に無いものを欲する傾向がある。だから私はこんな感情なのかな…?