第2章 出会いと疑いと
((バカッ
き「お?」
「ナイス!」
ネテロ会長の顎に何かが当たる。ゴン君がブーツを脱いで蹴りの距離を伸ばしたんだ。スピードについて行くためだろう。会長は形勢を立て直しボールを保持しようとするけどそのボールもまたゴン君に蹴られて遠くに飛ばされる
ネ「小癪な!」
待ってましたと言わんばかりにキルア君の蹴りがネテロ会長を襲う。
き「吹っ飛べ!」
そしてきくの横蹴りコンボ。会長とボールに距離ができた。もちろんボールを追おうとするけど
「させない!」
会長の背中の溝に私の肘が見事に入った。ゴキって言ったけど許せ。
「いっちゃって!」
「「「もらった!」」」
ネ「フン」
「え」
シュバッ
ネ「努力賞。といったところじゃな」
いつの間にか私が押さえていたネテロ会長はもういなかった。ああ、失敗したんだ…
キ「はぁ、やーめた。俺の負け」
「私も…」
ゴ「え、なんで?今いいとこだったじゃん!もう少ししたら…」
キ「お前なー…悔しいけどあいつさっきから左手と右足しか使ってないんだよ」
ゴ「え?ウソ!」
ネ「おや、バレておったか。上手く隠しているつもりじゃったんじゃが」
キ「とことんムカつくじーさんだぜもー。行こうぜゴン」
ゴ「あ、俺もうちょっとやってく」
「え?」
キ「お前っ話聞いてたぁ!?絶対無理!ボールなんか取れっこないって!」
ゴ「うん、ボールはもういい。まだ期限まで時間あるからそれまでに右手くらいは使わせて見せるよ」
なんてまっすぐした目…今まで見た事ない
キ「そっか、んじゃ頑張りな。俺先に寝てるわ。お前らはどうする?」
「うーん…私は観戦してるよ。なんだか面白いことになりそう。ピンキーももう疲れ果てて寝てる見たいだし」
き「zz」
キ「野生だな…」