第2章 出会いと疑いと
ボール取りはまだまだ続いてて…
途中からきくも参戦してた。まあ、二人(ゴン君とキルア君)のおこぼれを取ろうとしてるみたいだけど
キ「っ!お前せこいぞ!!」
き「失礼な!作戦と言え!このガキ!」
なんか、キルア君から助けの視線を感じるけど、私は賛成も否定もしません…(しらー)
私はみんなの動き、というかネテロ会長の動きを観察していた。私はこの人は会長であることだけを知っていて、あとのこと何も知らない。とにかく動きの癖を頭に叩き込む。突っ込んでいくだけでは無謀すぎる
ネ「随分遅い参戦じゃな」
「じゃ行きマース」
((ダッ
『ネテロ会長に向かって真っ直ぐ』
ネ「あほか?」
き「あぁ"ん!?(ギロッ)」
そう、ゴン君と同じ風に
ゴ「消えた」
ネ『上か?』
キ『いや、
後ろだ!』
反応が遅れた!やっぱり。人は同じ動きをすると次も同じ動きをすると反射的に思ってしまう。ネテロ会長も例外ではなかった!私はコンマレベルの速さでボールに向かった
『この距離、いける!』
が、私が着地に失敗し、倒れた視界にはボールを持ったネテロ会長がいた
「は」
ネ「この歳でここまで追いつくとは末恐ろしいわい」
『え、この人早くない?』
ゴ「惜しいー!」
「ネテロ会長」
ネ「なんじゃ?」
「さっきの…わざと背後取らせましたよね?」
ネ「そこまで分かるとは、まあ、お主らのレベルに合わせてやっただけじゃよ」
ピキっ
く、悔しい〜!
ー数時間後ー
「はぁはぁ…」
ここまで汗かいたの久しぶりだな…しかもフード外せないから余計…あれからずっと取れない。取れる兆しもない。そろそろ心折れてきそう…(泣)
ネ「このままじゃ埒が明かんのお、同時にかかって来てよいぞ」
ゴ「あ、まただ〜!」
キ「ッ…クッソなんでだ!」
落ち着け…考えろ。このゲームで確実に私達に有利な点…………3人はバラバラの動きをしている。なら私がそれを全て繋げる動きをする。誰かが大きく動くはず…そのタイミングで