第2章 出会いと疑いと
ゴ「よーし!次は俺だ!」
ゴン君はネテロ会長に向かって真っ直ぐにダッシュした。スピードは普通の人と比べると肩を並べるものは居ないだろう。けどゴン君、ネテロ会長に真っ向勝負は流石に…
と、思ったら目の前から消えた!
『えっ』
ゴ「あでっ!」
『上か!』
飛び過ぎたため天井にぶつかり、落ちてくる。作戦は単純だけどこれは初めにやるから意味があることを私は知っている
『ゴン君って…見かけによらず頭がキレる!』
キ「ジャンプ力がすげーのは分かったからもっと加減して飛べよ!せっかくじーさん油断してたのに!」
ゴ「失敗失敗…」
「惜しかったね」
2人とも子供だけどそれなりに作戦や強さがある。それも並外れて。年下だからって侮れないね
ゴ「もう一回行ってくる!」
「頑張れ」
き「………お姉ちゃんどした?」
「なあに?」
き「いや、なんか笑ってた。お姉ちゃんの笑顔久しぶり」
「ん…?」
あれ?…私、笑ってる?
俗に言う『楽しい』という感情は分からないけど2人といるとなんだか胸の辺りがほかほかする。それは事実。久しぶりに自分が人間だって気付かされた
…………いや、ただ単に自分が忘れてるだけか…
ねえ、わがままだけど、せめてこの時間だけは"私"で居させて…