第2章 出会いと疑いと
キ「…あんた速いね。歳の割には」
「え」
ネ「今のが?ちょこっと走っただけじゃよ?」
ピリッ
あ、なんか嫌ーな雰囲気
キ「なんか用?俺達そんなのに構ってる暇ないんだけど」
ネ「まあ、そんな邪険するな。ちょっとからかっただけじゃよ。
今回の試験、受けてみて出来はどうかの?」
ゴ「うん!すっごく楽しいよ。学校と違って書く問題とかないし!」
まあ、確かにそれはそうだ
キ「俺は拍子抜けしたね。もっと強い奴が集まる難関だと思ったけど。次の試験はもっと楽しませてくれるんだろ?」
ネ「さあ、どうじゃかのー?(棒)」
キ「……行こうぜ、時間の無駄だ」
「わっ」
き「お姉ちゃんに勝手に触るな」
キ「お前ややこしくなるから一旦黙れ!」
ネ「まあ待たんかい。お主ら、ワシと1つゲームせんか?」
「ゲーム…?」
ネ「もし、お主らが勝ったらハンターの資格をやろう」
ゲームか…しばらくあのピエロ(ヒソカ)から逃げられるし
こんな条件のいい事逃す訳ないじゃない!
ネ「ワシからこのボールを取ることが出来たらお主らの勝ち。やり方は何でもいい、ワシの方からは手は出さん」
そんな簡単なルールで…?
キ「ボールを取るだけでいいんだね?じゃあ、俺から行くよ」
ネ「御自由に」
キ『舐めやがって…』
キルア君が歩き出すと、すうっと残像ができた
『あれは…四脚だ!』
日本では影分身に近い技。本来ならこの技は闇市を開くのに必要な条件。この歳でこれをこなすなんて…キルア君ってやっぱり…
キ「ほっ…!
ギッ…(怒)」
けどボールを取るには苦戦しているみたい
き『ふふん、ざまぁ』
あ、けど作戦を変えるみたい
バキッ
「うわっ」
ネテロ会長のスネを蹴った。うお、これは痛い…
のはずが…
キ「いってぇぇぇぇ!」
痛がったのはキルア君の方だった。え?嘘でしょ
キ「鉄みたいだぜ、あのじーさんの足!」
涙目で戻ってきた。会長と呼ばれるだけあって実力は只者じゃないな…というか本当におじいさん!?