第2章 出会いと疑いと
何!?あいつ!?何がしたかったの!?
無我夢中に走ってたどり着いたのは飛行船の展望台
「はぁ、怖かった…」
こんなに切迫した事態は久々だったのか私は汗でびっしょりだった。
『っは、きくは!?あの子には何もされてない!?』
トイレの辺りを走り探したけれどいない…可能性がある第2の危険に私は顔が再び青くなる。すると、もふ、としたものが顔に当たった
キ「よお」
横から見るとハンドタオルを突きつけたキルア君がいた
「あ…」
キ「また会ったな、何やってんの?」
「はっ、ねえ、私の妹見てませんか!?」
キ「いきなりなんだよ?(汗)」
「さっきヒソカって人に絡まれて!もしかしたら妹に手出ししてないかなって思ったんだけど!」
キ「そんなに妹が大事なんだな…ひとまず落ち着け」
「でも、」
キ「いーから、いーから」
強制的に座らされた。タオルをお借りして顔を拭くとキルア君が隣に座った
「私、今は家族は妹しか居ないんです…だからもし何かあったら…」
キ「両親は?亡くなったのか?」
「ううん、あー…なんて言えばいいのかな…家庭崩壊…?みたいな感じです」
キ「あー…奇遇だな。俺も同じ感じ」
「キルアー!勝手にどっか行かないでよ!」
見るとつんつん頭の男の子がこちらに駆け寄ってくる。そういえばこの子1次試験で会ったな…
「その子は?」
キ「ちょっとした知り合い」
「あ、あの。初対面でこんなこと聞くの失礼だと思いますけど、私の妹見てませんか?」
「妹?」
キ「ゴンは俺とほぼ一緒だったから見てないと思うぜ?」
「そう…」
どこへ行っちゃったの?きく…