第2章 出会いと疑いと
「で、なんで私は今トランプでババ抜きしてるんですか…」
ヒ「相手を探してたんだ。暇だったし♢」
意味ありげに誘って置いてそれか!なんか損した気分…
ヒ「君には幾つか聞きたいことがあったしね♡」
「!」
ヒ「知ってるかい?10年前に報道されたニュース。たしか…どこかの研究開発会社の娘2人が逃げたって言う内容だったかな…その2人は既に高い懸賞金で指名手配されている。もう10年経ってるから君たちと同じ年頃だと思うんだけどね」
「もしかして、それが私達だとでも言うつもりですか?」
ヒ「そう思ってもおかしくはないだろう♧それに君もその人物も同じ日本出身だしね」
『こいつ…どこで私の出身地をしった…2次試験では国名は出なかったはず…』
ヒ「せっかくだし教えてくれないかな?君の内情。悪いようにはしないよ♡」
「お断りします。面倒なんで先に言いますけど私達に手出ししたらそれなりの対処はします」
ヒ「そうか、ボクの負けだ♢」
ババ抜きは私が勝って終わった
「では、私はこれで…」
一刻も早くヒソカから離れたくてその場を立ち去ろうとした
ヒ「もう帰るなんて釣れないなぁ♡」
まだなんかあるのかと視線だけ向けると…
足が…動かない
『何…これ!?』
ヒ「ボクからは逃げられない♧」
足はまるで引き寄せられるように地を這う。一体なんなの!これ!?
目の前によぎる
死
「お前、私に何をした!」
ヒ「!?
なんだ、つまらない」
「は?(コテっ)あてっ!」
訳も分からずコケた。立ちあがると、足が動く!とにかく今は逃げなきゃ!
(タッタッタッ)
ヒ「あの噂からして念を知ってるかと思ったけど…こりゃあゴンと同様熟れるまで待たなきゃいけないね…♢」
「ヒソカ、なにしてんの?」
ヒ「獲物…逃げられちゃった♡」
「相変わらずやること変わんないね」
ヒ「いい人材だろう?」
「さあね、まあ、ただ1つ言えることは…
器としての器量は持ち合わせてるってことかな」
ヒ「君も狙っているのかい?」
「興味ぐらいはね。兵器のために作られた人造人間なんてさ…」