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タカラサガシ【キルア】

第2章 出会いと疑いと


「さて、本題の寿司だが」

き「私焼き魚しか作れない」

「仕方ない、前に食べた味は覚えてるから、やるだけやってみよう」



「こ、こんな感じ…?きくのも同じの作りました」

魚の脂の乗り具合を調べていたので周りを見るともう既にメンチさんの前に列が

き「よし!提出」

メ「次!あら、あなたたち随分遅かったわね」

「手間暇かけましたから…と言っておきます」

メ「ははっ、なるほどね。さて、味の方はどうだか」

((パクっ

メ「………………」

直後メンチさんは硬直してしまった。そ、そんなに不味かった?

「あの、ダメでした?」
き「振り出しに戻る…?」


メ「いや、合格」




き「「え?」」
似合わない、低く、そして重みのある声が私達のパスを告げた

「ほ、本当に?」

メ「私が嘘つく必要ないでしょ?ほら次」


評価は教えて貰えなかったけど次への切符は貰えた。
き「やった!」
「…」
なんだか素のメンチさんを見た気がした




数分後

メ「終了!合格者2名!」
き「んえ?」
あれから合格者は出なかった
これは…嫌な予感がする…


「はぁ!?ふざけんじゃねぇ!」

「こんなガキのどこが合格したってんだ!」

はわわ…やっぱりこうなるか
「そいつらせこい技でも使ったんじゃねえか!」

「ハンター試験なめんじゃねぇ!!」
複数の男がこっちに近づいてくる


き「キモイ!触んな!」
あっ、きくが危ない!私が守らなきゃ



すると油断して後ろの存在にも気づかなかった
フードを捕まれ引っ張られる。顔が見えないように必死で抵抗するが…



『だ、だめ!出ちゃ…』
((フッ








「オイオイ兄さん…やりすぎじゃねーか?痛ぇてーんだけど…」








「ヒッ…!」


き『お姉ちゃんが!』



((ハッ




次の瞬間オジサンが足を抱えのたうち回った



「ぐああああ!」

メ「勘違いしないでよね。あの子たちは私が要望したスシをちゃんと持って来たんだから。あんたたちボンクラ共とは違うのよ。そもそもあたしに当たるなら分かるけど、子供にそれを押し付けるなんて、合格どころか試験受けるにも値しないわ!」

き「かっけー…」
あまりにもはっきりとした言い分できくですら唖然とした。




「にしても、合格者2名とはちと厳し過ぎじゃありゃせんか?」
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