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君は水面に輝く光【番外編・短編集】

第1章 海行こうぜ![1]




そんな大和の言葉に一同視線を向ければ、組んだ掌を額に当てべこべこに凹んでいるTRIGGERのお三方。
とはいえRe:valeとTRIGGERの席は近く、と龍之介はほぼ背中合わせになっているのだが、それでも共に座れないのはご不満らしい。

「俺らの姫だぞ…」
「仕方ない。Re:valeさんの番組だし、Re:valeさんは2人だし、人数的に仕方ないのは分かってるけど、僕たちのお姫様が…」
「俺のが…」
「……ちゃん、ちょっと3人のご機嫌とっておいで」
「はーい」

千に促され、はTRIGGERの席へと向かい、龍之介の顔を覗き込む。

「龍くん、天、楽」
「なぁに?」
「あんだよ」
「なに?」
「大好きっ」

んっっっんんんん!

「あとで、4人でかき氷食べよーねっ」

かっっっわいい……!!!

「うん!勿論!」
「一人で食べると体冷えちゃうからね」
「の好きな味選べ!」
「わーいっ!じゃあ、いい子でご飯食べるんだよ?」
「「「はい」」」

こくりと頷くTRIGGER3人の頭をわしゃわしゃしこたま撫で、もまた上機嫌で席に戻る。

「すげぇ…」
「さすがTRIGGERの姫…」
「完全に手玉に取られてんじゃん、TRIGGER」
「おい、俺も拗ねて良いか?」
「トラの機嫌は取りにこねぇだろ」
「来ねぇな」
「ワンチャンスあるとすれば、亥清さんくらいじゃないですか?さんが来てくれるのは」
「悠、拗ねろ」
「拗ねろって言われて拗ねるやつ見たことないんだけど?!」

一同感心と羨望の視線をとTRIGGERに向けていれば、はRe:valeの席へと戻る。

「よく出来ました」
「さっすがちゃん!」
「んふふ、ありがとうございますっ」
「「かんわい」」

千と百によしよしと撫でられご満悦の。
一同メニューを決めて、それぞれに歓談していればスタッフから声がかかった。

「食事の準備も整いましたので、撮影スタートします!」
「はーい!」

昼食の撮影のスタートである。

『でーす!ただいま、海の家「虹」さんにお邪魔しております!皆さんご飯美味しいですかー?』
『すっごく美味しい!』

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