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君は水面に輝く光【番外編・短編集】

第5章 海いこうぜ![5]




片手でフリップを支えながらハイタッチをすると龍之介。

『なんで僕作曲なの?』
『ハミング担当じゃない?』
『俺の周り背高い奴ばっかじゃねぇ?!』
『私と一緒に逆に目立っちゃおうよ、三月くん!』

ダンス担当は高身長が固まっており、三月ががっくりと項垂れるものの、の言葉にやる気が漲ったらしい。
うおっしゃあ!との掛け声と共に腹ごしらえしようぜ!と一同を朝食へと促した。

「私的にヤバそうなのが作曲チームなんだよねぇ…前はRe:vale2人で担当だったから、ユキさんもスムーズにいったけど…」
「スムーズ…だったか?」

席も決まり、朝食を取りに向かうTRIGGERの三人と。
チーム編成を思い出し、唸るに楽が首を傾げる。

「何かを生み出すには、何時間かかっても出来上がればスムーズってことにしよう」
「今回は出来上がるかどうか難しいってこと?」
「音楽の方向性の違いでチームが瓦解しそう」
「僕、その破滅の序章みたいなチームに入れられてるんだけど」
「…何かあったらラビチャして!私が天を助けに行くから!」
「何で突然勇者気質になるの。すっごく可愛い。勇者…可愛い…」

何を想像したのか、顔を覆う天である。

「あ!龍!」
「モモさん、どうしました?あ!明日…」
「運動部の練習入れてたよね、俺たち」
「そうですね。ラビチャで他のメンバーに知らせないと…」
「俺、こっちの地方組に連絡入れとくから、都内組に知らせてもらっていい?」
「わかりました!モモさんと三月くんと俺が不参加って事で良いですよね」
「うん!後ちゃんの応援もないよって」

百の言葉に龍之介はくすくす笑いながら頷く。
がオフの時に龍之介に運動部の練習があれば、は龍之介と共に練習を見に来ることが多かった。
の目的は当然龍之介であり、声援は仲の良い三月や百に飛んでいても、超絶可愛い若手トップ女優が見ていてくれるのは張り合いがあるらしく、が応援に来た時の運動部の練習の入れ込み具合は凄まじいものがあるのだ。

「あぁ、残念スタンプが…羅列してます」
「俺たちが来ない事じゃなくて、ちゃんが来ない事へのスタンプだよね。これね、絶対に」

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