第5章 海いこうぜ![5]
『がっわっいっ…!天使…天使が寝てる…ひぃ、可愛い…』
1人とっても静かに大興奮のは、それでも仕事を忘れていない。
そっと天に近づき、その頬を優しくつついた。
『てーん。朝だよー』
『ん……?もうちょっと寝かせて…』
『可愛い…てーんー、おーきーてー。むー…カメラ回ってるよ』
パチッと、の一言で天は覚醒し、そしてを見てから周りのスタッフを見る。
『………皆さん、おはようございます』
「「「お、おはようございます」」」
『今天使が覚醒するまでちょっとかかったね。さて、テッテレー、寝起きドッキリでしたー!』
『まさか僕たちがターゲットになるなんて思わなかったよ。油断してた』
くすくす笑いながら天は軽く欠伸をして伸びをする。
そしてを見て微笑んだ。
『おはよう、』
『うん!おはよう、天!』
ぽふぽふとの頭を撫で、楽の姿はあれど龍之介の姿が見えないことに、撮影はまだ続くと判断した天もまたバスローブを羽織り撮影に同行することとなった。
『さて、それでは最後のお部屋です。十さん起きてますかねぇ…』
『まだ寝てるだろ』
『多分ね』
『ではでは参ります』
3回目ともなれば手慣れたもので、これまたそっと部屋に入り龍之介の眠るベッドへ近づく。
『ひぃん!朝からセクシーワイルド…!ヤダ見てらんないカッコいいい』
「僕の時もこんな悶えてたの?」
「可愛い天使やばいの連呼」
「ちなみに八乙女くんの時も眩しい美しいって連呼してたよ」
小声で言葉を交わす天、楽、万理。
そんな中でもは龍之介のベッドに軽く膝をかけ、龍之介に声をかけた。
『龍くん、おはよ』
『ん……こっち来て…?』
『ん?っわぁ!』
の呼びかけにうっすらと目を覚ました龍之介は、軽く布団を上げてを呼ぶ。
が近づけばそのまま抱き寄せ、布団へと引きずり込んだ。
『…』
『龍くん…。おはよ、朝だよ?』
スタッフ大慌ての中、イチャつきバカップルは互いの頬を撫で合う。
朝からどエロいその光景に、慌てふためいていたスタッフ達もつい魅入ってしまう。
『ね。嬉しいんだけど…ただいま撮影中です』
『さつえい…、ッ撮影?!』