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君は水面に輝く光【番外編・短編集】

第1章 海行こうぜ![1]




「はい、OK!」
「お前素で忘れてたろ」
「ごめん!超浮かれてた!ありがとう三月くんんんー!」
「ったくー」

カットがかかると同時に三月に軽い拳骨を食らい、は胸の前で手を合わせて謝罪である。

「面白かったからOKだよ」
「甘いですよ、プロデューサー。さん、浮かれるのも結構ですが、これは仕事。きちんとMC全うしてください」
「はい、気を付けます…。Re:valeさんの番組ですもんね!失敗するわけにはいきません!」
「ありがとう、ちゃん」
「ユキさん!モモさん!」

ぽふりと頭に掌が置かれ、そちらを見れば千と百の姿。
ぱぁ、と顔が明るくなるに、先輩二人はうんうんと頷く。

「プロデューサーも打ち合わせの時に言ってたじゃない。ちゃんは可愛さ爆発させてって」
「そうですけど…兄さんにばかり負担を掛けさせるのは…」
「ん?俺は別に何も負担じゃないぞ?」
「兄さんも甘すぎです…」

がっくり項垂れる一織に、まぁまぁ、と龍之介が声をかける。

「は何しても可愛いから、皆甘くなっちゃうと思うけど、一織くんみたいにに厳しく言う子がいるのもありがたいよ」
「甘々筆頭の貴方が言わないでください」
「う、ごめん…でもこう、見てると甘やかしたくなるっていうか…」
「りゅーくーんっ」
「こう来てくれるとどうしても…ねぇ?」
「ねぇ?じゃなくて…」

擦り寄ってくるを抱き締め困ったように笑う龍之介。
全然困ってない。

「とにかく…しっかりしてくださいよ」
「ラジャーであります!」

ビシッと敬礼するに小さく頷き、一織はぽふりとの頭を撫でてその場を去る。
なんだかんだと、一織もまたに甘いのだ。

「さて、最初なんだっけ?」
「うーんと、龍くんの得意分野」
「俺?あ、サーフィンだ!」
「正解っ!私まだ初心者だから、しっかりコーチお願いね?」
「うん、任せて!」

にっこりと微笑み合ったところで、それぞれにサーフボードが渡される。
ちなみに、龍之介とはマイボード持参である。

『まずは十さんの得意分野!サーフィン体験ー!』
『『いえーい!!』』

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