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君は水面に輝く光【番外編・短編集】

第3章 海行こうぜ![3]




環の問いに一瞬考えた後、はにこりと微笑み、隣に座る天にきゅ、と抱き着く。

『天と楽!』
『……………』
『さん、九条さんがフリーズしてます』
『いや、あれは平常心を保とうとして必死にクールダウンてやつしてるとこだと思う』
『~~~~かっ、可愛すぎ…っ』
『クールダウン失敗のようですね』
『漏れ出たなぁ…』
『てか、…IDOLiSH7じゃなくていいの…?』
『小鳥遊事務所の女優の自覚あります?』
『TRIGGERの次にIDOLiSH7のみんなの事愛してるもん』
『ワタシも貴女を愛していますよ、』
『ありがと、ナギくん』

にこりと微笑むに、悠は軽く首を傾げる。

『って、結構簡単に愛してるっていうよな』
『そう?』
『なんかそんな気する』
『んー…簡単ではないけどなぁ…私の中の特別な人たちにしか伝えたくないよ。IDOLiSH7も、TRIGGERも、私の中では大切で特別な人たちなの。彼らの一人でも欠けたら、私は壊れちゃうかもしれない。それくらい、大切。だから、結構言っちゃってるかもしれないけど、簡単な気持ちで言ってないよ』

ジェラ、と巳波と悠から嫉妬のようなオーラが漂ってくる。

『私たちのことも愛してくださいません?さん』
『ZOOLさん、好きですよ?』
『好きじゃなくてさぁ!』
『いすみんのこと好きだよ?』
『ぐ……ま、まぁ、俺も嫌いじゃねーけど?』
『丸め込まれないでください、亥清さん。好き止まりで良いんですか?』
『やだ!ぜってー愛してるって言わせてやるからな!』
『良い度胸してるね、亥清悠。は絶対渡さない』
『はぁ?!はお前のもんでもないだろ!九条天!』

バチバチと火花が散る天と悠にはまぁまぁ、と二人をなだめる。

『落ち着いてよ2人とも―』
『愛してるって言われてる奴にのうのうと言われたくねぇ!』
『僕たちが何もせず愛されてると思わないで。日々愛される努力してるんだよ、これでも』
『どんな努力してるってんだよ』
『日々を愛して慈しんでる』
『やだ照れるぅ』
『はぁ?!!照れんな!』

照れ臭そうに微笑み両手で顔を隠すを、悠はビシッと指さす。

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