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君は水面に輝く光【番外編・短編集】

第3章 海行こうぜ![3]




ハンカチを受け取り頬を拭い、が気付かなかったのは珍しいな、などと思っていれば、が振り向く。

わざとだよ

口パクでそう呟き悪戯に微笑むに、龍之介はうっかり照れて口元を抑える。

「…か」
「か?」
「可愛すぎる…っ」
「…はいはい、行くぞ」

軽く背中を叩かれビシッと背筋を伸ばし、龍之介は楽と連れたって次の撮影場所へと向かうのであった。

「思った以上にお祭りだね」

一方、お祭り屋台会場へとやってきたたちは、空間に広がるお祭りムードに目を輝かせていた。

「えーと、ここでは実際のお金は使わず、こちらのチケットを使って買い物をします。1人二千円分ずつ配るので、楽しんでください」
「はーい!」
「俺射的やるー!」
「あ!楽しそう!俺も一緒に行くよ!」
「Amaizing!ここなのお面がありまぁす!環!あれ取りましょう!」
「俺でっかい王様プリンのぬいぐるみが良いー!」

それぞれ楽しそうなものを物色し始めるメンバーにくすくす笑っていれば、プロデューサーから行って良いよー、と声がかかる。
環を筆頭に陸とナギがまず射的へ向かえば、一織もそれに続く。

『天、行こー!』
『そうだね。まずどこ行きたい?』
『うーーん、ヨーヨーすくい!』

屋台を指さすに微笑み、そっとの手を取る。

『折角の可愛い浴衣、着崩さないように手繋ごうね』
『うん!』

繋がれた手を見て嬉しそうに微笑むの頭を撫で、ヨーヨーすくいの屋台へ向かう。

「あの2人もいいな…」
「天使2人ですからね」

と天のツーショットは、天使の楽園と呼ばれているらしい。
なんてネーミングセンスだと楽は言っていたが、実際と天が2人で映るモニターは愛らしいが詰まっている。

「大神さんがこっち担当なんですね」
「俺はのマネージャーですから。あちらは姉鷺さんと岡崎さんがいるので大丈夫かなって」

宇都木に声を掛けられ、万理はこくりと頷き答える。

「さん、うちの子達にもモテモテで」
「みたいですねぇ」
「十くんに勝てそうな子、いると思います?」
「うーん、いないんじゃないですか?正直、十くんの次に愛されてるのって、八乙女くんと九条くんですし…その次は多分俺です」

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