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君は水面に輝く光【番外編・短編集】

第2章 海行こうぜ![2]※




「ん、わかりました」
「慣れっこだね」
「ね」

にこりと微笑み合う龍之介とに頷き、じゃあ早めに始めようと2人をプールに促す。

「あ、ちょっと暖かい」
「温水プールなんだね。だからナイトプールも出来るんだ」
「じゃあ行くよー!カメラよーい、スタート!」
『本日宿泊のホテルはなんと、ナイトプール営業もしてまーす!』
『今回は特別編で、俺とでプールの紹介するね!』

大きな浮き輪を渡され、龍之介がを抱き上げて輪にはまるように座らせる。

『わっ、これたのしーっ』
『押して良い?』
『うん!わー!ぐいぐい進む!龍くんすごいっ』

楽しそうにキャッキャと龍之介に押されるがまま進む浮き輪。
そんな中、ふとが龍之介に水を掛けた。

『わっ!…、やったね?』
『やっちゃった』
『お返し!』
『わーっ!んもー!さらにお返し!』
「何を見せられてんだ俺らは…」
「バカップルの水遊びですよ、御堂さん」

巳波の言う通り、完全なるバカップルの水遊びを見せられ、見学のメンバーは徐々に心が虚ろになっていく。

『え!すごい!滝ある!』
『ホントだ。探検してる気分になるね!あ、裏側行けるみたいだよ』
『行ってみたーい!じゃあ龍くん、滝まで競争!』

にぱりと微笑むに頷き、二人は笑い合いながら滝に向かって進んでいく。

『あ!まだスタートって言ってないよ、』
『へへー、早いもの勝ちっ』
『じゃあ…捕まえちゃおうかな』

それまでにこやかだった龍之介の笑顔は、一瞬で妖艶な捕食者の瞳に変わる。
目の前には何とも愛らしい獲物。
もまた、そんな龍之介の変化に無邪気な笑顔を色気のある表情へと一変させた。

「おー、良いね。あの2人の雰囲気」
『捕まえられる?私の事』
『うーん、どうかな?でも…』
『んっ』
『捕まえたら、離さないよ?』
「「「「「えっっっっろ」」」」」

ふわふわと逃げるの腕を掴み、腰を抱いて引き寄せる龍之介。
顎を掌でつかみ自らにの顔を向けさせれば、自らの唇を軽く舐める。
そんな龍之介にくすりと微笑み、は彼の首に腕を回し、水の浮力を利用して龍之介の腰に自らの足を絡め、更に密着した。

「「「「えっっっろ」」」」

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