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君は水面に輝く光【番外編・短編集】

第2章 海行こうぜ![2]※




他のメンバーが呼ばれていないことからして、プロデューサーの計画が手に取るようにわかる。

「つまり、カップルとして演じて欲しいと」
「そういう事!バーも良いなって思ったんだけど、さん未成年だし、成人のみんなが後で撮影するしね」

未成年が夜のプールでいちゃつくのもどうなんだ、とは思いつつ、も龍之介も事務所からOKが出ているのなら、と頷く。

「あ、待ってください。それ、夕飯の後ですか?」
「と思ったけど、マズい?」
「大丈夫だとは思うんですけど…お腹出そう…」

体型には十分気を使っているし、量を調整すれば何とかなりはするだろうが、それでもファンや視聴者が首を傾げるような恰好は見せたくない。
そんなの要望に、じゃあ夕暮れからすぐ撮影に入ろうという事で段取りが決まった。

「急すぎますよ、プロデューサー…水着まだ乾いてないんだけどなぁ…もう1着ビキニがあるにはあるけど」
「良いねビキニ。そっちの方がカップル感出そう」
「なるほど。じゃあちゃん、着替えよっか」
「はーい」
「十さんも準備入りましょう」
「わかりました」

バタバタと撮影準備が進み、着替えとヘアメイクを終えた2人はプールサイドに立つ。

「…」
「ん?」
「今の俺にはその姿刺激的過ぎるかも…」
「それを言うなら龍くんだって」

先程おあずけを食らったばかりの2人だ。
互いの水着姿はどうにも欲を掻きたててしまう。

「いーね!美男美女!」
「さんスタイル良すぎだろ…」
「ほっそ。ちょっとぶつかっただけで折れそうだな」

黒いビキニ姿の。
ウエストの細さが際立ち、周りがざわめく。

「お、やってんなー」
「ちゃん水着代わってる!ちょっと色っぽ過ぎない?!」
「モモに同感。17歳の出す色気じゃないでしょ、あれ。バン、良いの?」
「十くんと仕事するとセクシーさを求められるのはもう定番。がOKなら俺は文句言いません」

夕飯までまだ時間のある他のメンバーも集まる中、と龍之介は簡単な打ち合わせ中である。

「プール入った状態からスタートかけるから、楽しそうに戯れて欲しいんだけど」
「戯れる…」
「水掛け合ったり追いかけっこしたり。カメラで追うから楽しんでくれたら」

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