第2章 海行こうぜ![2]※
いやに静かな所を勘繰ると、もしかしたら聞き耳を立てられているかもしれない。
だが、身体を這う龍之介の掌は的確にの快感を呼び起こす場所を撫でていた。
「っあ…ん…龍くん…も、しよ…?欲しい…」
「俺もが欲しい」
龍之介のTシャツを胸の上までずり上げ、ハーフパンツを下着ごと脱がせば、龍之介もまたのTシャツを下着ごとずり上げ、スカートを捲って下着のクロッチ部分をずらす。
「っは、もう濡れてる」
割れ目に指を滑らせれば、とろりとした蜜が垂れていた。
柔らかな胸の頂きを啄みながら、蜜壷へ指を忍び込ませれば、きゅう、と締め付けられ、の腰がもっと奥へと導くように揺れる。
「えっち…っん、は…」
「それは。……いい?」
「うん…きて…?」
龍之介の問いにこくりと頷き、逞しい自身が蜜壷の入口を2、3度擦り付けられる。
「りゅうく…早、く…ん…」
「焦らした分だけ可愛くなっちゃうんだから…入るよ…?」
「ん、あ…奥、まで、んっ…」
高まり乱れる吐息も限界となり、いざ、となった所で部屋のベルが高らかに鳴った。
『ちゃーーん!』
淫靡な雰囲気漂う部屋に全くそぐわない、突き抜けるように明るい陸の声が2人の耳に届く。
「うっそん…マジ…?」
「おあずけ、だね」
「やーだーもーーー」
両手で顔を隠し、はそれはそれは残念そうに龍之介を見上げる。
『あれ?寝ちゃってる?ちゃーん』
『陸!何してんだ?の部屋の前で』
『プロデューサーさんがちゃんと十さん探してたから…』
「うー…出るしかないね」
「みたいだね。夜までお楽しみにしておこう?」
「うーー…」
不満げに唸りながら乱れた服を整え、ちょっと待ってー!とドアの外に声を掛けながらベッドから降りる。
龍之介の衣服の乱れも直ったことを確認してから、皆の待つ扉を開いた。