第13章 夏油傑 お医者さんごっこ
「はい…。学校の身体測定くらいしか
したことなくて…」
「そうなんですね。ご安心ください。
初めは少しくすぐったいかも知れませんが時期に慣れます。
精密に測定したいので
両手の拘束にご協力いただけますか?」
「えっ…拘束するんですか…?」
「はい。拘束にご協力いただけない場合は
太い麻酔針を刺すことになりますが…
どちらに致しますか?」
「あ、えっと、拘束で…」
「それでは両手をあげてバンザイしてください。
初めて検査する方は
目隠しを希望されることが多いですが
こちらはどう致しましょう?」
「じゃあそれも…」
あっという間に両手を拘束され、
目隠しまでされてしまった。
今から精密検査されるということで興奮する。
ブゥン…と機械の音が入り、
細かく振動している機械音を感じる。
「すごい振動音がしますね…」
「これが一番強い振動です。
五段階あるので
一番弱いのから順々にあてていきますね」
そう言って、動けない体の上にまたがれる。
検査しやすい格好なのだろうけど
見られていると思うと恥ずかしい。