第13章 夏油傑 お医者さんごっこ
「…っ」
「冷たいですか?」
「大丈夫です…」
傑の大きな手が膨らみを包んでくる。
おわんのふちを撫で、先端は触れずに全体を揉まれる。
「っあ…!」
「ここですね?
確かにコリコリ触れるものがありますね。
このしこりで間違いないですか?」
「は…はい…」
執拗に固くなった先端をクリクリ転がしてくる。
声が出ないように口を隠していると
傑が真剣に見つめていることに気が付く。
「顔が赤い…。
どうやらこのしこりが悪さをしているようですね…」
「深刻なんですか…?」
「ええ、とても。
今すぐ精密検査をしましょう。
上の服だけ脱いで横になってもらえますか?」
「わかりました…」
服をかごの中に入れ、
真っ白なシーツが敷かれたベッドに横たわる。
傑は見下ろしながらローションまみれの手を拭いている。
「超音波検査は初めてですか?」