第12章 伏黒甚爾 感じる視線
「入れて…ほしい…」
彼の言葉に抗えなかった。
我慢したら、本当にその先をしてくれないから。
「あっ、あぁぁあ…っ!」
ビリビリ引き裂かれるストッキング。
太くて長い指がいきなり二本も入ってくる。
「ぬるぬるだな。即ハメやるか?」
「ふっ…くぅん」
首を横には触れなかった。
ほとんど掻き回されずに指を抜かれ、床に突っ伏したわたしは尻を上げるように腰を抱かれる。
「あっ…ぁああっ…」
悲鳴にもならない声が出た。
よくわからない涙もあふれてきて、
男が後ろから突くたびに体はたまらず喜ぶ。
「あっ…あ!あっ!あんっ!」
「大人しそうな顔してやらしー体だな。
あのまま助けなかった方がよかったか?」
「あぁあっ、…か、勘違いしないで…
貴方には感謝してる…
…けど、アレは本当に怖かったから…っ」
まさか自分がレイプされるなんて思わなかった。
顔を殴られて、茂みに引きずり込まれる。
怖くて声が出せなくて…
絶望していた時に彼が助けてくれた。