第12章 伏黒甚爾 感じる視線
「っ…ふ…」
「答えろよ」
「…四日…」
答えないと、また未知の快楽を教え込まれる。
それなりに経験済だったのに
彼とするセックスはまるで違う。
「ちゃんと覚えてんな。
で…、どこでどんな風にされた?」
「あっ、はぁ…」
「忘れた?」
首を振る。覚えているに決まっている。
濡れるような愛撫に吐息が漏れ、擦れる衣類がもどかしい。
「お風呂の準備していたら…後ろから急に襲われて…
自分で触んなかったら入れてあげないって…」
「あー…確かにそんな風に抱いたかもな。
でも、襲われたんじゃなくて
襲ってほしかったんだよな?」
「くっ…」
家にあげたのは自分の意志だ。
そんなの、声に出さなくても
「襲ってください」と言っているようなもの。
「今日はどうする?入れる?入れない?」
「ア…あ…あぁ…っ」
ストッキングの上から内腿を撫でる。
返答に迷っているとパンツ越しにイイトコロを擦られる。