第60章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車最終章 五条悟
「まあ覚えてねぇ方が身のためだな。側からみたらカオスな状態だったし」
「そんなに…」
「時間との勝負だったしな。セックスであんなに汗掻いて息切れしたの初めて」
思わず想像してしまう。
息切れをして額に汗を滲ませているセクシーな五条先輩。
「想像してんの顔に出てんぞ」
「えっ!?」
「ククッ、そんなに俺のこと好き?」
自分に自信がある人からしか出ない台詞だ。
わたしの目の前にはわたしの好きな人しかいない。
「好き、です…五条先輩」
「俺も」
唇の距離が縮まり、惹かれ合うように口づけを交わす。
舌が入って舐めとられ、深く愛されていくように唾液を絡み合わせる。
「好きだよ、なまえ。マジで妊娠させたい」
「そうなりたいです。あっちに戻っても…」
「その言葉ぜってー忘れんなよ。帰ったら即行種付けだからな」
「…はい」
元の世界に帰ったら五条先輩の子を身ごもって、五条家に嫁入りだ。
こんな風に決めて大丈夫なのかと思ってしまうが五条先輩なら何とかしてしまいそうな気がして、難しい話は帰ってから考えることにする。