第60章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車最終章 五条悟
蒼く光る目で見詰められ、コクコクと頷く。
こんなダメダメな告白でも五条先輩は嬉しそうに笑って、唇にキスをしてきた。
「ちゃんと言ってほしかったけど一生懸命だから許すよ。この電車のルールだからとはいえ理不尽な真似させて悪かったな」
くしゃっと頭を撫でられ、ドキドキしながら顔を見上げる。
愛おしそうに見つめ返してくれる五条先輩。
この人を好きになって良かった。
見つめるたびに間違ってなかったんだと強く実感する。
「んじゃあ謝るのはここまでだ。シャワー浴びて身を清めようぜ。レッツゴー!」
五条先輩はいつもの軽やかなノリになって車両を移動し、三両目の浴室でお互い裸の体を見せ合う。
「…お前、ここでやった記憶ってある?」
「えっ…なんで…」
「なんでって、必死に隠してるから」
胸や大事なところを見られないように腕で隠していたら五条先輩は不思議そうに額を掻いていた。
「…その、ハッキリとは…」
「何度も気ぃ失ってたもんな」
「目も開けられなくて、光や人のぬくもりは感じるのに真っ暗闇で…怖くはなかったんですけど、途切れ途切れで…」
中出しされるとすぐ新しいのが入ってきた。
体を横倒しにされても固い地面じゃなかったし、いつも肉体に包まれているような温かな感触。