第58章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車-捌-
それなりに硬さを持ってから一つになり、快楽を求めて体を動かす。
「っぁ、はぁ…ん♡あっ…あ、あっ、あっん」
こんなに発情しているのに思い通りに力が入らない。
快楽を解放させて楽になりたい。
直哉くんの体にしがみついて腰を揺らしていると両尻を掴まれ、下からズクンっと突かれる。
「やぁあぁぁっ…♡あっん、そんなに激しく…っ♡」
パンパンパンッと無言で速く突き立てられ、ナカが激しくうねる。
「ぁ…くっ…!」
イク瞬間、最後まで体を離さず打ち付けてきて、種付けするように奥にビュクビュクと注ぎ込まれる。
ずっと欲しかった中出しの感覚。
「あ…ったかぁい…♡」
奥からじんわり満たされていく。
ありがとう、と直哉くんにお礼を言おうとしたら直哉くんの表情は硬直しており、わたしじゃない先を見ているようだった。
後ろから感じるおぞましい気配。
「何も言わなくていい。死ね」
わたしが振り向く前に頭ごと抱き締められ、ゴンッと鈍い音が聞こえる。
夏油先輩がキレている。
手のひらで隠れて見えなかったが繋がったところが離れ、直哉くんが素早い身のこなしで逃げたのがわかる。