第58章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車-捌-
「…はぁ…はぁ…♡…やぁん…、直哉くぅん…」
激しく犯してほしい。
この車両には直哉くんしか頼れる人がおらず、体をまさぐろうとしたらお腹の上で寝ていた直哉くんの頭がゴンッと床に落ちてしまった。
「だ、大丈…」
「んー…。黙っとけ」
寝ぼけた声で直哉くんは半目を開き、目の前にやってくると抱き締めて目を閉じてしまう。
体はさっきより近いけど身動きしにくくなった。
そこで諦めるわけにはいかず、自分の服だけキッチリ着ている直哉くんの下半身に手を伸ばし、帯に手を伸ばす。
「シモあさんな」
「!…」
さすが特別一級術師なんだろうか。
帯を緩める前に腕を掴まれ、冷たい目付きで睨まれる。
「黙っとけ言うとるやろ、アホ」
そう言いながら直哉くんは自分で帯を緩ませ、下半身同士が密着するように上に乗せてきた。
「自分で好きなように動き。俺眠たいねん…」
堪えたような欠伸をしたあとはそれ以上動く様子はなく、わたしは濡れたそこを揺らし、直哉くんのものを硬くさせていく。