第58章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車-捌-
べた付いていたはずの体は妙にサラサラしており、直哉くんが綺麗にしてくれたんだとじんわり感動してしまう。
「ふぅっ…♡…っや、あぁん…」
体が熱っぽく、発情して寝付けそうにない。
直哉くんを起こそうにも気持ちよさそうにスヤスヤ眠っており、手を伸ばしたくても前側を弄れない。
「…ゃ…やらよぉ…、こんな…っこんなはしたない体…♡」
寝たいのに眠れない。
疼いているのに誰も触ってくれない。
ふと胸をなでると敏感な乳首が反応し、力もあまり入らない指先で乳首イキを頑張ってみる。
「はぁ…♡はぁ…♡なおや…くぅん、直哉くん…っ♡」
気付いて犯してくれないだろうか。
こんな身体で放置するなんて耐えられない。
「乳首…っん、きもぢい…♡なおやくん、イク…イク…っんん」
自分の限界を超えて、刺激を与える。
一人でやって頭がおかしくなりそうだったけど、イかないともっと気が狂いそうで腰をビクビクさせながら乳首を捻る。
「うっさい…。寝させろや…」
「な…直哉…く、ん…」
けれど優しくない直哉くんは「うーん」と唸って眉間にシワを寄せるだけ。
一両目とは違い、二両目は真っ暗闇にならないので直哉くんはスッキリした綺麗なお顔立ちだとわかる。
顔はこんなに綺麗なのに性格はどう考えても歪んでいて、性癖もちょっとおかしい気もする。