第57章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車-漆-
後ろめたさを見破られて返事ができなくなる。
他人の評価だけで危険人物だと位置づけてしまい、直哉くんは怒っている。
「なまえちゃん、おまんこ広げてみ?」
「おまんこ…ですか?」
いうことを聞いて直哉くんの機嫌を直そうと思ったのだが聞いたことのない単語に首を傾げる。
「何、まさか…おまんこ知らんの?」
すみません、と謝るも広げる場所がわからない。
「方言…ですか…?」
「ちゃうわボケ!全国共通おまんこは女の性器、チンコ突っ込まむ場所や。散々ヤってんのに最後にそんなボケかまされると思わんかったわ」
ペース崩されるわぁ、と直哉くんがぼやき、なんだか申し訳なくなる。
「ごめんなさ…」
「いらん。謝られたら腹立つねん。いいからおまんこ自分で弄って、悟くん達にイクまで見てもらうんや。途中で立ち去られたらやり直しやで」
「えっ…」
「無理やないやろ。なまえちゃんの体に我先に触りたがった連中やで。見て欲しかったら演じればええんや」
演じてみてもらうと言われ、まるでエッチなビデオの撮影会みたいだ。