第57章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車-漆-
「…まあええわ。ホンマ君、頭は処女やねんな」
何だかよくわからないが直哉くんはそう言って許してくれる。しかしその束の間、
「それじゃあ服、自分で脱ぎ?僕の方を向いてじゃなく悟くん達に見せるように」
「っ…」
残さず媚薬ジョッキを飲んだのに直哉くんは見せるセックスをしたいようだ。
一つだけお願いを聞いてくれるって言ったのに。
「ふー…♡ふー…♡」
体は発情しきっていて、そんな猶予はなく、頭では否定しているのに服のボタンに手をかける。
頑張って指先に力を入れるけど上手くボタンが外せない。
先輩達に裸を見られてしまう。
夏油先輩に至っては胸を見せたことはないし、五条先輩もあんまり胸を見せるようなことはしなかった。
伏黒さんに至っては全裸になりはしたけど密着して抱き合っていたし、体の隅々まで見られなかったと思うが。
「モタモタしてたら悟くん達行ってしまうで?ブラジャー脱いだらパンティーも脱がんと」
「っあ…ぅ…」
服を脱いでいくと途端に体温が欲しくなる。
最後の下着をずらしていくとトロリと奥から溢れてきて、途中で何度もビク…ビクッ♡と体を揺らす。
「な…おや…くん…♡」
「欲しそうにこっち見てもダメやで?君、僕のこと意識的に拒んでんの知ってんやから」