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【呪術廻戦】じゅじゅ♡らぶR18短編集

第54章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車-肆-


すると直哉くんは豪快に鼻で笑った。

「はんっ!中出しセックスやり放題やもんね。一回で妊娠させれヘんって体液腐っとるんとちゃうん?」

散々煽られた仕返しというべきか。
嘲笑いながら直哉くんの口から「腐ってる」という表現を聞いて、キリキリと胸の内側にある奥深いところがざわつく。

「禪院くん。向こうで話そうか」

夏油先輩がニコリと笑って車両の扉を開ける。

「直哉でええよ。苗字呼びしなくてええわ」

「綺麗に洗ってやるからこいよ」

五条先輩は直哉くんの肩に手を回す。

「いらん。自分で洗えるわ」

「私も同行します」

七海くんはスッと立ち上がり直哉くんの後ろに立つ。

「いや、いらんて」

「後が詰まってんだ。そら行った行った」

伏黒さんは七海くんの横から顔を覗かせる。

「えっ、何!?甚爾くんまでどうしたん!?」

パタン…と三両目の扉が閉まり、先輩達の声が聞こえなくなってしまう。

…何にも聞こえない。

電車の音だけがガタンゴトンと虚しく響き、何だか急に悲しみが込み上げてきて、その場から逃げるように一両目のシートにうつ伏せになる。
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