第51章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車-壱-

下腹部がしくしくと疼いてきた。

力を入れてみても落ち着かなくて、夏油先輩の匂いに包まれながら熱いそこがはしたなく濡れていく。

「少し無理やりだけどパンツずらすよ？なるべく見ないようにするから」

「ひゃ…ぁああっ…」

腰が逃げるとぬちゅっと音がした。
まだ触られてないのにお腹が鳴るよりも気まずくて、とっさに下半身を抑えると耳のフチを舐められる。

「ひゃあ！？」

「恥ずかしがっても嫌がってもやめない。本当に無理だと思ったら“ギブ”って合言葉をくれるかい？」

夏油先輩の顔が見えないまま耳元で囁かれる。
きっとわたしが尋常じゃなく恥ずかしがるから先輩はあえて顔を隠してくれているのかもしれない。

「わか、りました…んぁあっ」

片耳にちゅ、ちゅっとキスをされながら夏油先輩の薄い唇が肌を伝う。
指先はパンツの上から撫でたり、トントンと軽く叩かれたりするだけでさらに湿ってくる。

「は、うぅぅぅ」

気持ちよすぎて頭がのぼせそうだ。
パンツをずらされると外の空気に触れ、とろりとそこから熱いものが零れてくる。

「ひゃっ…♡ぁ…やだ、やだっ…やらぁ」

「大丈夫だよ。エッチになると女の子は皆ぐちょぐちょになるんだ」

顔を見せなかった夏油先輩と目が合うと妙に説得力があった。

「だから恥ずかしいって思う。媚薬を飲んでるからすごいエッチな汁でてるね」