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【呪術廻戦】じゅじゅ♡らぶR18短編集

第51章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車-壱-


夏油先輩の手がゆっくり伸びてきて身をよじると、ふわりと全身を包み込むように抱き締めてきた。

「震えてる…。怖いよね」

「違、うんです…。怖いとかじゃなくて…」

どうして良いのかわからない。
夏油先輩のことは好きだし、頼りになるし、心強い正義の味方だから優しさ溢れる手を取った。

「好きです、夏油先輩。ちゃんと好きなんです…っ、けど、ちゃんと出来なくて…ごめんなさい…」

セックスってどうやるんだろう。
キスってどうやるんだろう。

知識がないのでエッチなことはあやふやで、夏油先輩の大きくて温かな体にどう触れていいのかわからない。

「っ…ごめんなさい。薬…飲んでも頭おかしくなってくれないです…っ。体ばっかり…熱く、なっちゃって…」

今ならどこを触られても変な声が出そうだ。
触ってほしくてたまらないのに理性が勝ってしまい殻を破れない。

「媚薬は頭をおかしくする薬じゃないよ。体を無理やり発情させて感度をあげる、そういう薬なんだ」

「そう…なんですか…?」

「ごめんね。てっきり知っているものとばかり思っていた。このまま何もしないのはツラいよね…」

「…はい…」
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