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【呪術廻戦】じゅじゅ♡らぶR18短編集

第51章 五/夏/七/甚/直 妊娠しないと出れない電車-壱-


「灰原くんですか?」

「うん。みょうじ的にアリなのかなって…」

アリかナシかで聞かれればアリだ。
単純にナシと答える理由がないのだが。灰原くんは親しい友達だけどずっと友達でいられるようなオーラをまとっている。

「どちらかというとアリ…なんですけど、わたし今まで恋愛に本気になったことがなくて…」

「いいなって思う人は?」

「それなりにいましたよ。スポーツができる子だったり、見た目がちょっとワルな子だったり、それなりにいいなって思うことはありましたけど…、っ」

何気ないのんびりとした会話をしていたら、やたら体がポカポカしてきた。

これって…さっき飲んだ薬のせい、なの?

「効いてきた?」

「はい…たぶん…」

もっと普通の会話がしたかった。
いくら深呼吸を繰り返しても熱は抜けていかない。

出てくるのは熱い息のみ。
不安で脈拍まで速くなってきた。

「大丈夫。みょうじが嫌がることはしない」

「…夏油…先輩…」

「怖がらないで。胸は…?愛撫されるの嫌かい?」

「わから…ない、です…」

体を隠すように胸のまえに置いていた腕を見られる。
自然の防衛本能だったのだろうか。
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