第47章 五条悟&夏油傑 親友の彼女-拾-
これからなまえとどう付き合っていくのか…
拳を交えることもなく冷静にお互いの気持ちをぶつけ合った。
俺は初めて惹かれた女だから結婚して子どもを産んで、色んなことを分かち合いたいと思った。
最後までできなくて傑を頼ったのは後悔していない。
むしろずっと気がかりだったから最低なことしたっていう自覚はあるけどスッキリしてる。
けど、なまえと離れる道を選んだら絶対に後悔しながら生きる。それだけはわかる。
人として、生き物として、コイツと強く結ばれたいって思ったからお前相手でも渡したくねぇ、と。
俺の気持ちをぶつけた後、傑もこの先もずっと一緒にいたいからなまえと結婚して幸せになりたいと言った。
ただ話を聞いてくれるだけで満足していたけれど、触れ合って、両想いだと知って…、わかっているけど気持ちを押し留めることができなかった。
告白したことに悔いはない。なまえと支え合って生きていきたい。だがなまえは君と結婚した未来を見ているから私はそれを邪魔するべきではない。
もし形をかえて君達のように愛し合える仲でいられるのなら、なまえの愛人としていさせてくれないかと、今にも泣きそうな顔でそう言った。
呪術師として自分が壊れることよりも愛するなまえと離れることを想像して破滅する。
そう考えたらなまえと離してはならないと思った。
あの日、なまえが傑の異変に気付いてそばに行った時から歯車が狂ったのかもしれない。
「悟とも家族になれて嬉しいよ」
「ハッ…そーかよ」
照れくさいことを言われて笑って受け流す。
二人でおっぱいをしゃぶりながら何を言ってるんだって話だけど。