第47章 五条悟&夏油傑 親友の彼女-拾-
「はい、お馬さん。ニンジンさん」
「ぷっ」
愛娘にさえ馬扱いされ、傑は嬉しいような悲しいような顔をしながら馬になりきってエサを食べる。
「なまえ。おかえり。おっぱいあげるの終わった?」
「うん。飲んだらぐっすり。悟は遊んであげないの?」
「なまえのこと待ってたんだ。はい抱っこー」
「ありがと」
最近生まれたばかりの傑の子どもの次女。
本当は僕の子どもだけ産ませるつもりだったけど中出ししてないのに傑との間にデキちゃったらしく、降ろすのは可哀想だから育てることに決めた。
次女は何となく、長女のこともあったから相談してつくらせたのだ。
「僕も女の子欲しかったなー。三人目がんばる?」
「うーん…微妙」
「ってことは男の子の予感?」
「どんなに頑張っても悟との間の子は男の子しか産まれない気がする」
「なら避妊手術しようかな。傑も考えてるみたいだし」
なまえ以外と子孫を残すつもりはない。
僕がいる限り絶対に子どもを先に死なせはしないし、そうならないように鍛え上げる自信がある。