第43章 夏油傑 親友の彼女-陸-
ベッドになだれるように押し倒せば、海辺ではあまり気にならなかった塩の味がする。
「ふふっ、ベタベタするね。
やっぱりお風呂入ってからにしようか」
「うん。そうしよ。それがいい」
はやる気持ちを抑えてシャワーを浴び、浴室では触れあわず、ベッドに入ってから肌と肌を重ね合わせる。
「傑のこれ…カチンコチンだね」
「あんまり触らないでくれ…。白いのいっぱい出ちゃうだろ」
なまえがペニスをすりすり擦ってくる。
だんだんイかせるように先端の部分も撫でてきて、私のが欲しくてたまらないみたいだ。
「これ…まだ使ってくれないの?」
「私まで怖い思いをさせたくないんだ…。
なまえのナカに入れたくてたまらないけど、なるべく痛い思いをさせたくない」
「どんなに慣らしても入れるの痛いの…?」
「おそらくね。私のも大きいだろう…?それだけ広がらなきゃいけないから入れるまで痛くて苦しいだろうし…二本指が入るようになってもキツイだろうね」
「そうなんだ…」
私とのセックスでもトラウマを植え付けたくない。
なまえ自身も焦り過ぎているところがあり、悟だけが失敗の要因ではない気がする。