第43章 夏油傑 親友の彼女-陸-
ベッドの上でもお風呂の中でも裸の付き合いをしているのになまえは恥ずかしそうに胸とアソコに手を置いている。
「あっ…これくらいならイケる!」
「ひんやりしてちょうどいいね。なまえ、腰のあたりまで入ったら恥ずかしくないでしょ。おいで」
なまえの手を引きながら海に入っていく。
自然に触れると非術師がいない体現した世界にいるのではと錯覚し、足を止めるとなまえは二本の腕でおっぱいを覆い隠した。
「ふふっ、乳首のとこちょっと見えてる」
「やっ…もう隠してるのにっ」
お外だからなまえはいつも以上に恥ずかしがっている。
少し怒ったなまえは海水をすくって、水飛沫をかけてきた。
「私と勝負する?どっちがいっぱい濡れるか」
「受けて立つよ。手加減しなくていいからね」
「圧勝してもつまらないからね。
なまえが片手なら私は利き腕じゃない方で頑張るよ」
挑発した口を叩けばなまえはちょっとムキになった。
そんなぷっくりした顔も可愛らしくて、バシャバシャとお互いに海水を掛け合う。
なまえが笑うと幸せな気持ちになる。
悟や仲間達が一緒に笑うと嬉しい気持ちにもなれる。
私が守りたいと思えるのはそういう清らかな人達だけだ。
「ふう…。傑、前髪びちゃびちゃ」
「なまえが顔ばかり狙ってくるから」
そっと腰に抱くとなまえは首のうしろに腕を回してきて
ひと肌の温かさを感じながら口付けを交わす。
「…ホテル行こっか」