第40章 夏油傑 親友の彼女-参-
最初から強い刺激を与えないように服を脱がせながらだんだん激しさを増し、キスの隙間から受け入れているなまえの顔を堪能する。
寝顔とは違う頬を上気させた無防備な顔。
「ふ…ん…」
惹かれ合うように何度も唇を合わせる。
お互いの体に触れあいながらキスをして、ずっとこうしていたいと願っていたからいつの間にかキスに酔って目を瞑っていたことに気付かされる。
途中から目が合わないかとキスの仕方を変える。すると本当に目を開けてきて、とんでもない興奮に煽られながら目を合わせた状態でキスをする。
時々笑い合ったりして、それはそれはもう長いキスをした。
「傑とエッチしてるみたい…」
「性感マッサージはエッチじゃないの?」
「エッチだけど…それとは違う」
「ならセックスだ。
…悟と最後までやりたくてたまらないセックスだよ」
「ん…そうだ。わたし傑とセックスしてる…」
繰り返すように言葉をつぶやき、流れる涙ではなかったがなまえは目を潤ませる。
とっさに考えるも理由がわからず、不安になって唇を離す。
「嬉しいの…」
「…え?」
「傑と最後までできると思ったら嬉しくて…」
どういうことだ?
わからない。なぜ私の名前を入れる必要がある。
悟と付き合っているけれど、実は私が好きだったというオチ?