第40章 夏油傑 親友の彼女-参-
「悟に連絡したかい?」
「うん。今日も帰れないんだって」
「そうか…。無鉄砲なことしてなきゃいいんだが」
悟と任務をするといつも「やり過ぎだ」と担任に叱られる。とんだとばっちりだ。
そんなちゃらんぽらんでいい加減な性格だけど、皮肉にも最低限の超えてはいけない一線をわきまえている。
「ホントだね。楽しくなっちゃうと容赦ないから」
「今は試したいことが多いだろうしね。
なまえの体も含めて」
エロスイッチが入るとすごくねだるのに可愛らしく頬を染める。
焦らした体はもう我慢できないみたいだ。
「…!!」
肩を抱こうとしたらなまえが見つめてきて、
気付いた時には唇同士が音もなく触れ合う。
「なまえ…。私は悟じゃない…」
「知ってるよ。ダメって言われたけど
したかったんだもん…」
心臓がバクバク騒ぎ出す。
「…今日は最後まで抱いてくれる?」
カチッと自分の中のスイッチが入る音がした。
今日は理性を抑えられない。
「もちろん。キスもいっぱいしてあげるさ」
すこしだけ開いた唇に舌を入れる。