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【呪術廻戦】じゅじゅ♡らぶR18短編集

第38章 夏油傑 親友の彼女-壱-


その光景をみて私は勝手に深く傷つき、後悔した。

あの頃から欲しいものを手にする悟がひどく眩しかった。

その年は一線を越えない付き合いだったように思う。
なぜなら悟はなまえへの好意が顔に出やすい。
体の関係を持てばなおのことだ。

「…はぁ…っ…んっ…、ん」

隣の部屋から聞こえる彼女の声。
かすかな音でも想像を膨らませるにはちょうど良く
右手を必死になって動かす。
猛烈なむなしさに襲われるのにやめられない盗聴オナニー。

悟から相談された時は正直驚いた。
器用にこなせる私とは違い、なんでもできてしまう悟がなまえと最後までセックスできない。
デジモンや映画鑑賞にしろ悟は流行りものに疎く、
今度はセックスを教える羽目になった。

複雑な気持ちになったが奪う気も壊す気もない。
それが親友と親友の彼女に対しての正直な気持ちだ。
それに自分の知識と経験を口にすれば、おのずとベッドの上でのなまえのことが知れる。それで満足していた。

自分の右手が恋人代わりでいいと思っていたのに…

「キスは叶わないか…。それがいい」

まさか恋愛する資格すらない私がなまえと触れ合う日がくるなんて夢にも思わなかった。

キスをしたら気持ちを抑えられなくなるかもしれない。
これ以上、募らせても無駄だとわかっているのに好きでいることをやめられない。
親友の彼女になってもこの感情を手放したくない。

墓場まで持っていくと決めたのだ。
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