• テキストサイズ

【呪術廻戦】じゅじゅ♡らぶR18短編集

第22章 禪院直哉 繋がる体と繋がらない心


答えはいずれも二つ。
口ですればキスはしない。
口を拒めばキスをする。

「…します…。口で…させてください…」

「へえ。なまえちゃんってキス重視するタイプねんな」

「…っん!!」

答えの真逆を突いてキスをしてきた。
ぬるりと口の中に舌が入る前に体がどんっと拒絶する。

「も、申し訳ございませんっ」

恐ろしくて顔を上げられない。
男に逆らってはいけない家で直哉の体を押しやってしまう。

「ええわ。顔上げて?」

「…」

「二度は言わん」

「っ…」

こんな仕打ちが待っているなら嫁ぐ前に潔く死ねばよかった。
この家には、わたしが愛した人はいないのだから。

「何か思い出したみたいやね。
なまえちゃん、今まで見たことないくらい最高の表情やで」

「はっ…うぅ、んっ…ううう…」

顔を持たれて無理やり舌を捻じ込んでくる。
…ドブのような最低な人だ。

思い出を土足でぐちゃぐちゃに踏み荒らす乱暴なキスだったのに、抵抗が弱まるにつれて…抱きしめてきて、蕩けるような上手いキスを与えてくる。
/ 510ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp