第22章 禪院直哉 繋がる体と繋がらない心

「はっ…口んなか弱いな」

ただ捌け口として使えばいいのにまたキスをする。

「くっくっく。もう抵抗終わり？」

「…口で…しますから…」

気持ちよくなんかなりたくない。
直哉の手が胸に伸び、キスをしながら揉みしだかれる。

「…飽きたらな。口でお掃除頼むわ」

コリコリと乳首を舌ではじかれ、一気に大事な場所から愛液があふれ出る感覚になった。

これ以上、触ってほしくないのに脚の力が抜けてしまう。

「こっちも触って欲しそうやね」

「っ…んぅ」

直哉の指がくちゅっと縦の線をなぞって入ってくる。
乳首を舐めながら、指はクリトリスをいったりきたりしている。

「っはぁ…ぅ、んう…」

早く入れてくれれば終わるのにやめてくれない。
体をもてあそぶように丁寧な愛撫が続き、押し寄せる快楽に戸惑ってしまう。

「いっ、ぅう…っん、ふう…」

「イキたいん？イかせてやろか？」

ここで「はい」というのが正解なのだろうか。
素直にいえばまた逆を突かれる可能性だってある。