第22章 禪院直哉 繋がる体と繋がらない心
「もう一回読んで?」
途中でいちゃもんをつけられた方が楽だったかもしれない。
声に表れてしまうほど身震いが止まらない。
…嗚呼、これはきっと泣くまでやるやつだ。そう思った。
「…なまえちゃん。
なんで俺が何回も同じ本読ませるかわかる?」
「…いえ…」
正座がそろそろ限界に来たときだった。
「わからへんの?」
「…申し訳ございません。
わたしの足りない頭では答えることができません…」
「はぁ…。案外しぶといね。
すぐボロクソ泣くかと思ったのに」
涙が引っ込んだのをみて話を遮ったんだろう。
直哉の手に届く距離まで迫り、一気に緊張が高まる。
「俺な、口でさせる子にはキスしないねん。
脱がし終わるまでに足りん頭で考えて」
「っ…」
緋袴の結び目を緩められ、抵抗できない自分を呪う。
不用意に体を触られることもなく上半身の小袖も取り払われ、ブラのホックも外される。
「抵抗しないね。涙流しとるけど」
泣き顔を見られて鼻で笑われる。
「で?決めた?」