第19章 禪院直哉 お友だち卒業
「懐妊おめでと。なまえちゃん」
「ありがとうございます」
「調子悪くなかったらする?」
直哉の取り計らいで任務はしばらくお休み。
高専のみんなはわたしが妊娠して驚いていたけれど、
わたしが幸せなら応援するって神妙な顔つきで祝ってくれた。
きっと自己紹介の時、恋愛は絶対しないと宣言したからだろうと思う。
「したいです…。直哉さんとセックス」
すっかり覚えたおねだりポーズ。
自分から恥ずかしいところを見せているけど、恥ずかしさよりも快感や快楽が勝ってしまった。
「それ何してほしいポーズ?」
「ク…クンニ、してほしいです…」
「ホンマ俺のクンニ好きやな。
嫌がる女の子がエロくなるから俺は好きなんやけど?」
「えっ…あっ…あうう、…いやです」
「その嫌ちゃうねん」
こんなにもトロトロに熱を帯びているのに。
妊娠しても疼いてしまい、直哉との子を身ごもっているのに発情する体は異常なのかと不安になる。
「そんな残念そうな顔すんな。
愛してんで。なまえ」